試験の点数が上がらないと感じているあなたへ~理解度の把握~

学習の基礎的知識
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色々な試験が試験直前ですね。
建築士は幸いコロナによる延期もなく予定通り7/12となっていますが、
なかなかテストの結果がついて来ない・覚えたはずなのに正解に至らないということはありませんか?
今回は、そんな方のために、「理解度」についてお話をしたいと思います。

 

理解度にはフェーズ(段階)がある

 

まず、試験の設問を解くときに、以下のどれかに近い状況になると思います。

 

 

全く聞いたことが無い

 

どこかで見たり聞いたりしたことがあるはずだが、何を聞かれているか分からない

(内容を認識出来ていない)

 

何の話かは分かるが、具体的な内容が分からない

(おおまかな内容を理解出来ていない)

 

用語・意味共に頭では分かっているが、正しい答えを導き出せない

(具体的な内容を理解出来ていない)

 

過去に用語・意味共に理解出来ていたはずだが、思い出せない

(忘れてしまった)

 

用語・内容とも自信を持って解答出来る

(人に説明出来る)

 

 

 

学習には、このような理解度のフェーズがあり、これを上げていくことが必要不可欠となります。

 

しかし、多くの人は、単純に覚えているか覚えていないかという両極端な側面だけを切り取って一喜一憂してしまいます。

だから、なかなか勉強しても結果が出ないと嘆いてしまうのです。

 

フェースがあることを知っておくだけで、0か100だけでなく、理解がどれくらい出来ているかを

冷静に判断できるため、モチベーション管理にもつながります。

 

そして、このフェーズは何度もその内容に出会うことで、上げる事が出来るのです。

 

理解度のフェーズの解説

 

①:

これは、その物事に触れたことが無い全くのフラットな状態です。

まずはその内容の把握から始めましょう。

 

② :

過去問を5年分なり解いていて、もう一度解きなおしたら、「あれ、こんな内容あったっけ?」という状況です。

皆さんも経験あるのではないでしょうか?

過去にやったのに、全く印象に残っていない状態です。この状況はなるべく避けたいです。

 

③:

何の話か分かる時点で、上記二つよりは印象に残っている状態です。

まずは、一度でこの状態にすることが肝要です。

 

④:

ふわっとは分かるんだけれども、正しい正解を導き出せないという事は、

選択問題で、答えを一つに絞れない人のパターンです。

ただ、ある程度以上の理解と記憶が残っていた状態です。

 

⑤:

理解は出来ていたが、記憶が出来ていなかったという状況です。

これは、理解度の問題ではありませんが、

一度理解出来たものを全く忘れてしまうのは効率が悪いですし、辛いですよね。

 

⑥:

やはり、この状態が理想ですね。

願わくば、試験に出る全ての事象を自信をもって解答出来る状態にまで、昇華させたいですね。

 

(※実際には、④との間にもっと細かな段階がありますが、そこに言及しても意味が無いため、割愛します。)

 

 

理解度を分けるのは何か?

 

ここで、気づいてほしいことがあります。

上記の③④⑤⑥には、とても大きい理解度の隔たりがあるという事です。

 

認識しているか否か

 

③と④の違いは、その事象が何のどういう状態の話なのかをある程度分かっていることであり、

つまりは「認識しているか否か」というのがバロメーターになります。

その内容の意味や背景をまずは認識・識別出来ないと、答えがどちらにあるのか見当もつきませんよね。

認識するには、

  • テキストで説明文を読む
  • まずは、ポジティブかネガティブかだけでもイメージを掴む
  • その事象の具体的な姿形・背景などを思い描く

等によって、大体のイメージ・意味に触れる事が必要です。

(これは誰でもやっている事ですよね)

 

深い理解が出来るか否か

 

次に、④と⑥の違いは、その事象を理解しているだけではなく、「深い理解が出来るか否か」です。

 

結論から申しますと、内容に対する深い理解をするには、

人に説明する事が出来る様になることが重要です。

 

人に何かを説明しなければならない時に、色々調べると、初めて気づく事ってありませんか?

説明するためには、必然的に情報を沢山集める必要があり、その情報を重要度によって取捨選択する必要があります。

従って、人に説明するという行為は、理解度を上げるという事になるのです。

以下の3点を意識して下さい。

  • まずは、いきなり説明してみて、出来なかった部分を確認する
  • テキストの内容をよく読み、自分なりに背景等情報を整理する(5w1h等)
  • 核心部分をまとめる

再度説明する

 

これを繰り返す事で、理解度を上げていきます。

 

 

 

覚えているか否か

 

⑤と⑥の違いは、「覚えているか否か」です。

どんなに理解出来ていても、試験の時に忘れてしまっていては、話になりませんよね。

これには、短期記憶と長期記憶が関係します。

短期記憶については、こちらの記事を、

長期記憶については、こちらの記事でまとめていますので、是非参考にしてください。

 

従って、

 

「ちゃんと調べて認識する」

「説明出来るように理解する」 

「理解した内容を暗記する」

 

 

この3点をしっかり押さえる事を意識することで、

設問の正答率は確実に上がっていきますよ。

 

 

まとめ

 

理解のフェーズを把握する事で、0か100の結果だけでなく、学習の度合いを測れるため、モチベーションを維持する事が出来る

 

以下の基本の3点セットをしっかり実行で、学習精度を上げる

 

「ちゃんと調べて認識する」

  • テキストで説明文を読む
  • まずは、ポジティブかネガティブかだけでもイメージを掴む
  • その事象の具体的な姿形・背景などを思い描く

 

「説明出来るように理解する」 

  • まずは、いきなり説明してみて、出来なかった部分を確認する
  • テキストの内容をよく読み、自分なりに背景等情報を整理する(5w1h等)
  • 核心部分をまとめる

再度説明する

これを繰り返す事で、理解度を上げる

 

「理解した内容を暗記する」

 

最後に、独学での学習に限界を感じている方はこちらもご覧下さい。

<必読>資格学校に行こうか悩んでいる人に読んで欲しい記事
どんな資格を取得するにも資格学校に通うか悩まれると思います。皆さんが悩む資格学校に行くべきかを上げましたので是非参考にして下さい。

コメント

  1. […] 理解する事に関して、非常に重要な項目となりますので、後日、こちらの記事でまとめていきますね。 […]

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